旧北炭清水沢火力発電所

2011年の「夕張清水沢アートプロジェクト」の会場として公開して頂いて以来、現所有者の東亜建材工業株式会社さんのご好意で、継続して作品の展示・公開をさせていただいていたことから、現在も清水沢プロジェクトが夏期期間、完全予約制で施設の公開事業を行っています。(現在はアート作品の展示はありません)

建物の老朽化が進み、維持をしながら使用するのも難しくなってきている状況ですが、東亜建材工業さんも懸命に補修維持をしながら使用し、また私たちが作品の継続展示を行っていたことで、遺産としての活用を行い、建物の早晩の解体を免れているのが現状です。
施設外観は季節を問わず、清水沢ダムから見学可能です。
みなさんのご理解と、節度ある見学へのご協力をお願いいたします。

詳細は→清水沢アートパワープラント

廃止前の発電所
1926(大正15)年に完成した北炭の自家発電所。
当初6,000キロワットの発電機が配備されたが、電力需要の増大に伴い次々に増備し、昭和30年代前半には設備出力74,500キロワット、認可出力49,500キロワットを誇り、わが国有数の自家発電所と言われた。
戦後復興期の電力不足に応じて一般向けに電力供給を行い、復興に貢献。坑内ガスの有効利用・微粉炭助燃装置の設置などによる発電能率向上などにも成果を挙げた。
1992(平成4)年廃止時には、北炭真谷地炭鉱株式会社が所管。

正面に位置する清水沢ダムは1938(昭和13)年に火力発電所の冷却水を取得する目的で建設、2,000キロワットの水力発電所が設置された。1994(平成6)年に北海道企業局へ譲渡、3,400キロワットで発電が行われていたが、夕張シューパロダム完成に伴い改修が行われ、2021年3月に3,490キロワットの新発電所が完成。

火力発電所廃止後は東亜建材工業株式会社が工場・作業用地として取得、建物の解体を進めながら操業し、既に4分の3ほどが解体されている。2011(平成23)年の「夕張清水沢アートプロジェクト」の開催を機に、現在は解体を停止中。

t b c %e9%80%81%e9%9b%bb%e7%b3%bb%e7%b5%b1%e5%9b%b3%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%92%e3%82%9a%e3%83%bc