【10月9日】作品紹介その8〜黄色い壁と黒い天使/その9〜白昼虫

今日の作品紹介は豪華に二つです!

本日の一作品目は「黄色い壁と黒い天使」です。


これは我らの教授、上遠野敏による作品です。
本来はたっている壁が倒れていることから、炭鉱産業の衰退で犠牲をしいられてしまった人々を表し、またその壁に残る跡、傷からという所から過去を感じることができます。
またこの壁は広い展示会場のちょうど良い休憩場所としても利用していただいています。
ゆっくり座ったり、思い出話をし合ったり、と良いコミュニケーションの場になるといいな、と考えております。

実際にこのプロジェクトのはじまる前より、はじまってからいらっしゃってくださった方達とのコミュニーケーションから色々なことを得ることができました。
私達は本当に知識が少ないので、色々なことを皆様に教えていただいたり思い出話を聞いたり、とてもありがたく、
いらっしゃった方より私達の方が楽しんでしまっているなあと思う程です。本当にありがとうございます。

 

そして二作品目は札幌市立大学院2年堺麻那による「白昼虫」です。

現在元火力発電所の一階は、東亜建材工業さんの作業場になっていますが、この作品のある二階はほぼ廃墟のような状態でした。
そんな火力発電所が役目を終えたあとも、時間の流れの中で、その崩れた隙間から風や光、雨水や生き物が入り込み通り抜けていたのだろうと思いました。実際にあの場に立ってみると、風や色々なにおいを感じることができます。
その目に見えたり見えなかったりする漂うものを表す鏡としてこの作品を制作しました。

次回は「白昼虫」すぐ隣にある「かえるのをまちわびて」を紹介します。お楽しみに!