清水沢駅、120歳おめでとう。その2・バースデーキャンドル

その2です。
その1→ 清水沢駅、120歳おめでとう。その1・お誕生会

心がこもった灯り

17時からは120本のキャンドルを立てます。
この日のために、どうやって効率よく穴をあけよう?と寝ないで考えたという事務局長の秘密兵器「煙突」!

ものすごい勢いで穴が作られていきますが、この頃、特別に暖房が入っていた駅舎内では…
みんなシオリーヌさんと風船で遊んだり、思い思いに過ごしていました(あ、すいませんそれはわたしです^^;)

 

思いのこもったバースデーキャンドル

昼過ぎから時折霧雨が降るほど気温が上がり、ちょうど17時ごろには小雨が降っていました。
でもね、ロウソクもすごいんです。
地元葬儀屋さんの勝栄堂さんからご提供いただいた「業務用のロウソク」ですから…

また、展示が始まってすぐ「120本と言わず、もっと。ロウソクをプレゼントします」と、たくさんのロウソクがメッセージボックスのそばに置いてありました。
芯がしっかりした立派なロウソク、悪条件の中ほとんど消えることなく燃え続けてくれました。

そして、札幌のキャンドルショップ日々灯さんからは、匿名の方からプレゼントということで、かわいいキャンドルが送られてきました。

メッセージを書いてくれた方。飾り付けのお花を貸してくれた方。いろんな方が駅の誕生日を祝うために、気持ちを寄せてくれました。

その気持ちが雨にも負けず、温かい灯りとなって、連絡通路を照らします。

「通路の照明がない方がきれいだろうなあ」
「生きてる駅だもん、照明があるからいいのさ」

てるてる坊主も、ロウソクの灯りを守ってくれました。

19:06夕張行き普通列車

夜の時間はホームでのお出迎えは行わない予定だったのですが…
みんなの気持ちは列車のほうへ。

 

19:40追分行き普通列車

いまはこの列車が最終列車です。
乗る人2人、降りる人1人。
イベントに参加してくれた方が最終列車で帰っていきました。

120歳を迎えた今日も、無事運行を終えました。

お誕生会を終えて

19日に撤収作業。片付けは一瞬ですね。
いつもどおりの駅に戻りました。

今回のお誕生会イベントには、メディアの方々が多く参加してくれました。
赤字JR線の存廃問題に揺れる中、市民が開いた手作りのお誕生会ということで、関心を持っていただいたようです。

夕張の場合、他の線区と少し事情が異なると思いますが、このイベントの趣旨も、存廃問題が前提としてあるわけではありません。

私たちは5年前からこの駅で、駅という場の力を活かした鉄道や夕張に関連する展覧会をやっています。
多くの人が携わり、見守り、つながってきました。

清水沢駅のお誕生会は、まちを見守り、人々の思いを受け止めてきた清水沢駅の歴史を見つめ、称えることで、未来を考えるきっかけをつくることを目的に、いろいろな方と手作りでつくりあげることができました。

これも駅の持つ力だと思いました。

みなさんに、お礼申し上げます。
そしてこれからも、この場の力を借りて、清水沢というまちの未来をみんなで創っていけたらと思います。

ハッピーバースデー、清水沢駅。120歳、ありがとう。