【10月12日】作品紹介その12〜風神•雷神•千手観音

 

みなさんこんにちは!作品紹介もいよいよ大詰めになってまいりました。今日の作品は「風神•雷神•千手観音」です。タイトルの「千手観音」の部分は「タービンローター」と読みます。制作者はアートディレクター上遠野敏。


火力発電所2階に入って左上に吊るされているこの作品。見上げた時に誰もが息をのんでしまう迫力があります。

タービンローターとはボイラーにより高温高圧になった蒸気をタービンブレード(はねのようなもの)にあてることで軸を回転させその力で発電機を駆動させるもののことです。

タービンを回すための蒸気が風神様、タービンにより発電された電気を雷神様に、そして蒸気によってまわるブレード部分が千手観音の手に見立てています。
タービンの軸の側面の片側には曲線的な模様、その対称にあるもう片面には直線的な模様が描かれています。この模様はそれぞれ風神様と雷神様を表しています。

この大きな作品がどうしてこの場所に展示てきたかというと、大きな円柱の形にした部品を運び込み、あの場で、タービンの形に溶接したのです。そのダイナミックさと細やかな技を発電所の歴史と共に感じられる作品になっています。

次回の作品紹介は「トモシビ」と「思いだす影」です。

公開最終週まであと3日!寂しい気持ちもありますが、皆様に何か感じて頂けるように最後までがんばります!清水沢でまっています!