地域おこし協力隊2025年4月~7月の活動報告

委嘱状の交付と計画たて 

    4月に入り、地域おこし協力隊の委嘱状をいただきました。また、新しく着任した校長先生と教頭先生に挨拶し、各園や学校の希望や行事予定を把握しました。地域おこし協力隊は3年なので、残った4か月にまた続けてやる業務と自主開催したい活動について、計画をたてました。 

    乳幼児健診の手伝い 

      2か月に一回行っている乳幼児健診を2回手伝いました。場所作り、身長体重計測、消毒などをやりました。3年前に乳幼児健診に来ていた赤ちゃんたちが今は幼児になって、元気に遊んでいる姿を見て、命の尊さを感じました。子どもたちは本当によく成長しましたね。 

      三園・サツマイモの芋植え 

        5月28日、丘の上こども園、沼ノ沢保育園とこじか保育園の皆さんが「ホクユーパックこどものうえん」でさつまいもの芋植えを体験しました。スタッフさんの説明を聞いて、マルチシートをかけたまっすぐな畝に、子どもたちがわくわく芋植えをやりました。初めて三園合同で実施し、すごく賑やかでした。 

        こじか保育園&養護学校の交流活動の参加 

          今年から、こじか保育園と夕張高等養護学校の交流活動が始まって、私も同行して活動に参加しました。2月にこじか保育園の皆さんは養護学校へ見学に行きました。いろいろな教室と高校生のお兄さんお姉さんたちは工作学習している様子も見せてくれました。 

          3月17日、こじかっこは生徒たちと一緒に紙ちぎりの作業を体験しました。養護学校の生徒たちは牛乳パックを活用して、紙をすいて、封筒を作っています。牛乳パックを長方形の形にカッターで切ったり、紙パック表面のラミネートをはがしたり、紙を適当なサイズにちぎりました。 

          4月22日、養護学校の先生たちと生徒たちがこじか保育園へ遊びにいきました。自然の中で遊ぶことが大好きなこじかっこは養護学校の皆さんに、森の中の秘密基地を案内しました。一緒に森の探検をして、楽しかったです。  

          6月30日、こじか保育園の子どもたちが夕張高等養護学校を訪れ、紙すき体験を行いました。先生の指導の上、養護学校のお兄さんお姉さんたちが最初から最後まで子どもたちに紙の作り方を教えてあげて、素晴らしいです。こじかっこは初めての紙すき体験ですが、楽しく上手にできました。この体験を通して、子どもたちは楽しく手を動かして作りながら、紙の大切さも感じたと思います。 

          高校生たちと幼児たちは楽しい交流ができて、大変良かったです。お互いに勉強になると思います。私も楽しく参加しながら、大変勉強になりました。 

          沼ノ沢保育園・小運動会の手伝い 

          6月18日に沼ノ沢保育園で、小運動会が開催されました。体操、徒競走、障がい走、玉入れ、網引きとリレーの運動プログラムがありました。私はお手伝いをしながら、皆さんと一緒に応援しました。いろいろな挑戦があっても、子どもたちは最後まで一生懸命に走り、日頃の練習の成果が見えました。 

          こども園の夏祭り・縁日ごっこの手伝い 

            7月8日、丘の上こども園で「夏祭り・縁日ごっこ」が開催されました。今年も例年通り、社会福祉協議会の職員さんと一緒にお手伝いに行ってきました。今回、私はボウリングのゲームを担当しました。ほかにも、くじ引き、まとあて、金魚すくいなど楽しいゲームがたくさんあります。本当に素敵な夏の思い出になったと思います。 

            養護学校の社会科と連携授業について内容準備と本番(自主企画/開催した活動) 

              6月13日と7月11日、夕張高等養護学校と連携し「アジアの国々について・楽しく中国のことを知ろう」のテーマに、体験型の学習活動を行いました。 

              この授業は去年の11月から始まり、今年は第3回と第4回を実施しました。先生方と何度も打ち合わせし、生徒さんたちが興味を持っていることや特性に応じた授業への参加方法について、内容を工夫して準備しました。 

              中国語の基本あいさつを練習して、新たに身近な物の中国語を一緒に学びました。また、私の出身地中国・四川省に焦点を当てて、地形や観光や文化など地理に関する内容を勉強しました。ほかに、子ども・子育て支援係の職員と一緒に、日本の楽曲「未来へ」(kiroro)をギターとサクソホンの合奏で日中バージョンの歌を披露して、中国と日本の俳優と歌を紹介しました。 

              生徒たちはすごく勉強する意欲があり、先生方も支えていただき、私もやる気が湧いて行いました。任期の最後に、こんな素晴らしい連携ができて、嬉しいです。この連携授業を通して、生徒たちが楽しみながら異文化に触れ、国際的な視野を広げられれば、幸いです。 

              また7月9日養護学校を訪れた沖縄歌舞劇団の公演も参観しました。貴重な体験で、素晴らしい文化芸術に触れることができました。 

              お絵かき体験教室の開催(自主企画/開催した活動) 

                6月28日(土)、ゆうばりっ子ひろばでお絵かき体験教室を開催しました。このイベントは市子ども・子育て支援係の主催、私が企画して担当しました。由仁町在住の画家・小島加奈子先生を夕張にお招きしました。 
                4歳から高校3年生までの子どもたち11名(うち2名は高校生のボランティア)と、保護者やスタッフ、見学者を合わせて約23名が参加してくれました。 

                小島加奈子先生が動画に合わせて、ご自身が創作した絵本『とーぼくばあさん』を読み聞かせてくださいました。その後は、グループに分かれて、いろんな画材を使って、「森」をテーマに、自分が考えた森の世界を創作しました。最後に、4つのグループの絵をつなぎ合わせて、数メートルの大きな作品が完成しました。この作品は7月末まで、ゆうばりっ子ひろばの窓に展示する予定です。 

                4月からいろいろな打ち合わせと準備が入り、無事に終わってよかったです。今回の活動を通して、子どもたちはきっと「自由に絵を描くことの楽しさ」を感じてくれたのではないかと思います。その心に芽生えた小さなお絵かきの種が、いつか大きく花咲きますように!そして、任期の終わりが近づく中で、子どもたちとこんな素敵な体験ができて本当に嬉しかったです。 

                ゆうばりっ子ひろばの環境整備とゆうばりっこページの管理 

                  子どもたちがいつも寄って遊んでいるゆうばりっ子ひろばの装飾について、行事と季節合わせて変更していました。「こどもの日」と「七夕」をテーマに、可愛く飾りました。 

                  奥の壁に設置した「おえかきランド」、定期に作品の入れ替えをしています。子どもたちはいっぱい素敵な絵を飾ってくれて、作品集になりました。 

                  ゆうばりっこページのフェイスブックとインスタグラムを管理しています。普段活動の様子を写真やビデオで積極に投稿しています。また子育て支援に関する情報も発信しています。また、SNSを使っていない方に対して、投稿内容を印刷して、ゆうばりっ子ひろばの掲示板に掲載しています。 

                  総務省地域おこし協力隊視察の対応 

                    総務省の方が夕張市地域おこし協力隊の視察に訪れました。私は子ども・子育て支援の業務内容を紹介し、ほかの隊員と一緒に夕張の魅力を伝えたと思います。また、ほかの隊員と交流もできました。 

                    ほかに、4月に石炭博物館の模擬坑道を見学しました。新しく整備された、いろいろな炭鉱時代の歴史と機械を見られて、すごく迫力がありました。夕張はちゃんと自分の文化を守っていて、後代に受け継いでいくことを頑張っているのを感じました。また、清水沢プロジェクトの業務として、芸術家・丸山純子さんが発電所で行った展示を見学しました。たくさんの花が発電所に綺麗に咲かせて、素敵な芸術の表現でした。 

                    今月で地域おこし協力隊の任期が終了するため、皆さんに最後の報告になります。3年間、地域おこし協力隊/子ども・子育て支援担当として、さまざまな行事に関わり、教育現場を見学しながら多くのことを学びました。夕張の子どもたちや地域の皆さんと仲良くなり、たくさんの優しさに支えられて、子ども・子育て支援活動を無事に展開することができて、心から感謝します。これからも皆さん体に気をつけてください。もしご縁があれば、またどこかで会えることを祈ります。大変お世話になりました。誠にありがとうございました。 

                    夕張市地域おこし協力隊
                    子ども・子育て支援担当
                    夏思雅(カシガ)