2022年、今年もありがとうございました

2022年は少しずつ元の世界に戻りつつありながら、なかなか戻らないもの、すっかり失われたものに戸惑っているうちに過ぎ去ってしまった印象でした。

年明けすぐは「まん延防止等重点措置」もありましたが、春以降は幾度となく感染拡大の波を迎えつつも、徐々に人々の行動の幅が広がり、2年ぶりの滞在者や視察団体の受け入れを行い、清水沢アートパワープラントにも全国から大勢見学者の方が来てくださいました。
8月からは地域おこし協力隊(子ども・子育て支援部門)新採用に伴って支援業務を再開しています。

夕張高校で地域の宝を糧にするまちづくりについて話しました

一方で、浴場や生活館など、地域の生活の砦を守ることの大切さ、大変さを目の当たりにしています。12月にはJR清水沢駅が解体され、遺産の保護ができなかった無力さを感じましたが、清水沢駅展覧会の再展示によって記憶や思いを蘇らせることができました。旧清水沢小学校ハルニレプロジェクトでも、木製モニュメントを兼ねたすべり台の寄贈が完了しました。いよいよ、「残せないものをどう残すか」ということを実践する段階に入ったのかもしれません。

旧清水沢小学校のハルニレの木がお里帰りした瞬間

それでもまだ、この地域に根ざした文化は、人々の安らぎであり希望です。それを守り、磨いていく役割を担うことができたらと思います。

今年も一年お世話になりました。
よいお年をお迎えください。

2022年12月31日
一般社団法人清水沢プロジェクト
代表理事 佐藤真奈美