宮前浴場の「のれん」に、炭鉱住宅模様をプリントしました

清水沢コミュニティゲートに卒業制作「夕張色のテキスタイル」のため滞在している鈴木菜々子さん。滞在期間も残りわずかとなりました。

卒業制作で炭鉱住宅の絵をデザインした布を制作したことから、制作に使用したシルクスクリーンの版を使って、市営宮前町浴場に既設の「のれん」にワンポイントとして炭鉱住宅の絵をプリントしました。
布の制作時には、mone houseの菅原もと代さんに資材を貸していただいており、今回もプリントは菅原さんが担当しました。

周辺の旧炭鉱住宅は残りわずかとなりましたが、炭鉱の地区浴場であった宮前浴場の起源を示す、オリジナリティあるのれんに変身しました。しかも最初からそこにあったかのような。
鈴木さん本人も滞在中に浴場を利用していたこともあり、浴場の皆さんからの「足跡を残せたね」の声に、大変喜んでいました。

清水沢プロジェクトでは、「宮前浴場利用促進プロジェクト」(もともとののれんの画像もご覧いただけます)と題して、気軽に入っていただけるようタオルの制作などを行ってきましたが、住民の公衆衛生の場ということもあり、今年については積極的に外部からの入浴を呼びかけることは控えていました。それは今後も状況を見ながら進めていかなくてはなりません。

生きている炭鉱遺産としての価値は利用者数だけでは測れません。しかし合理的理由なしに地域に存続し続けることはできません。
私たちはまちづくりの担い手として、そして浴場の利用者として、これからも宮前浴場の価値向上に取り組み続けていきたいと思います。

夕張市営宮前町浴場

夕張市清水沢宮前町16
営業日 月・水・金 15:30〜20:00
入浴料 450円(どなたでも入れます)

のれんプリント
デザイン・製版 鈴木菜々子
プリント mone house
企画 一般社団法人清水沢プロジェクト