清水沢駅展覧会「われらは清水 ま清水の―『清水沢小学校を記憶する調査室展』から、まちを見つめる」開催

一般社団法人清水沢プロジェクトでは、2018年8月末〜2019年2月の間、JR清水沢駅待合室展覧会として「われらは清水 ま清水の―『清水沢小学校を記憶する調査室展』から、まちを見つめる」を開催します。
清水沢小学校は、1902(明治35)年から清陵小学校との合併により1989(平成元)年に閉校するまでの86年間、小高い丘の上から清水沢のまちの盛衰を見守り、多くの子どもたちを育ててきました。
清水沢プロジェクトは、今年2月に「企画調査展示 清水沢小学校を記憶する調査室」展を清水沢コミュニティゲートで開催し、清水沢小学校という場の記憶を掘り起こし、収集し、展示するという試みを行いました。
一人ひとりの記憶は異なるのに、それを積み重ねることで浮かび上がる、清水沢のまちの姿。
つまり、この人たちがいたからこそ清水沢の今のまちがあるということに他なりません。
本展はこの「調査室展」で収集した記憶などを改めて展示することで、清水沢のまちを多方面から見つめることが目的です。

「調査室展」で収集した記憶をその場で書き込んだ図表類を中心に、卒業生トークイベントの抄録や過去に清水沢駅で展示していた小学校に関係するまちの写真などを展示しています。
「清水沢駅の思い出展」から引き続き、清水沢地区の住宅地図も継続して展示し、駅を訪れる人々の思いを受け止める装置になっています。
小学校の記憶に関しても随時来場者に書き込んでいただくため、付箋を用意しています。

来年3月、清水沢のまちの中核でありつづけてきたこのJR清水沢駅は廃止となりますが、まちはこれからも呼吸をし続けます。
あえてこの時期に「清水沢駅の思い出展」から展示替えを行ったのは、今ここに訪れた方たちに、このまちを育てた清水沢小学校という側面から、清水沢のまちを知っていただきたかったからです。
駅から小学校を見つめること、小学校からまちを見つめることで、今ここにいる私たちも清水沢の歴史の一部となり、これからのまちを考えるきっかけとしていきたいと思います。

 

1年半ぶりの設営作業

最初はひどく寒々しかった前展「清水沢駅の思い出展<第二期>」も、1年半もやっていれば最後はここまでびっしりになりました。同じ展示とは思えません。

頼もしい清水沢プロジェクトメンバーによる設営。

現時点で、一応完成。まだ明らかに空いている場所には展示するものを考えています。
いつになくテキストが多い展示となりました。
記憶の収集も変わらずやっています。どんどん展示物も増えていくでしょう。

反対側の壁面はまだこれじゃあまりよくわかりません。
書き込みも増えてきているので、時層の重なりを壊さないように気をつけながら、少し整理をしたいと思います。

また調査室展で行った2つの映像展示については、現地でQRコードを読み取ることで、映像をスマホで見ることができるようになりました。
周りに人がいないとき、ぜひ音を出してみてください。
もともと非常に音の反響に優れている建物なので、駅の中に秀子さんの歌声と虫の声が響くはずです。

 

われらは清水 ま清水の―『清水沢小学校を記憶する調査室展』から、まちを見つめる

会期

2018年8月30日(木)〜2019年2月末頃まで

会場

JR清水沢駅待合室(夕張市清水沢3丁目/JR石勝線夕張支線)
始発から最終列車まで 観覧無料

主催

一般社団法人清水沢プロジェクト 0123-57-7463

協力

JR北海道新夕張駅・資料提供者のみなさま

「企画調査展示 清水沢小学校を記憶する調査室」を記録する調査報告書

調査室展の内容を冊子化しました。2018年3月発行。


企画調査展示「清水沢小学校を記憶する調査室」を記録する調査報告書
¥1,000