清水沢まちあるき、50回

毎月第4土曜日午後2時から開催している「清水沢まちあるき」が、ついに今回をもって50回を迎えます。
といっても、参加者がいなくて実際は歩かなかった回(当時の北海道新聞夕張支局長によって「清水沢まちあるかない」と揶揄されていた)が10数回あるので、この50という数字に特別な意味はないのでしょうが…おそらく来年は「5周年!」とか言うのでしょうし。笑

(この記事は清水沢まちあるきイベントページと同様、グダグダの文体でお送りします)

現在はフェイスブックのイベントページで告知と報告を行っているので、ホームページにはすっかり記載が少なくなってしまいました。
それでも第1回目の告知はしっかりおこなっていました↓

そういえば、最初は参加料100円でした。現在は「おこころざし」とさせていただいております。

それでも何回か記事にしているのでご覧ください。
清水沢まちあるき

清水沢まちあるきのコンセプト

このイベントを企画するにあたり、非常に大切なコンセプトが3つありました。

  1. 絶対に休まないこと。
  2. 準備・後片付けがいらないこと。30秒で考えられる内容であること。
  3. ガイドツアーではなく、対等に発見し合う関係であること

1.絶対に休まないこと。

日時固定、予約不要にすることで、気軽に参加でき、まちあるきが定着するのではないかと考えました。
私は大変面倒くさがりなので、「明日はやりますか?」という問い合わせを受けたくなかったということもあります。
また、雨の日も雪の日も、清水沢の人たちはここに暮らしています。
誰も来なかった日のほとんどは、悪天候の日でした。
「そのときにできることをやる」ということでいいのではないかと思っています。
まちあるきイベントで冬も定例で実施するのは珍しいと思いますが、もちろんサボって商店街で暖をとっています。ほとんど歩いていません。笑
2017年7月、佐藤が足を骨折していた時も、バリアフリーまちあるきとかなんとか言って車椅子でやろうと思ったのですが、身内しか集まらなかったのでやめました。笑

※5月のみ、諸般の事情により第4土曜日の次の日曜日に開催しています。

2.準備・後片付けがいらないこと。30秒で考えられる内容であること。

休まず続けるには、「私が30秒で考えられる内容で行うこと」が大切だと思いました。
これまで資料を用意したのは2018年2月の「清水沢小学校を記憶するまちあるき」として開催した1回だけです(しかもただのマップ)。
もちろん、学びたいという目的の方にとっては物足りない内容だと思うのですが、まちあるきについては、観察と「楽しむ」要素が強いと思っているので、その時々に合わせたテーマでやっています。2016年6月には、閉店する「ともゆき」で、まちあるき終了後に「清水沢のみあるき」をやりましたっけ。

わりとパターン化されているテーマ:旧清水沢小学校〜/石炭の道/清水沢駅・鉄道/清水沢墓地/清陵町/商店街お買い物スタンプラリー/ズリ山

3.ガイドツアーではなく、対等に発見し合う関係であること

「まちあるき」はあくまでまちあるきで、その時の参加者と発見を共有するものだと考えています。
したがって、ほとんとガイドらしいことはしません。もちろん背景の解説が必要なときには行いますが。
それよりも「これは何?」「なんでこんなものがあるの?」というような謎解きや、一人では入れなかったお店にみんなで入ってみたり、出身者の方の思い出語りを聞いたりしたほうがずっと楽しいし飽きないと思いませんか?
ただ、「ひみつ道具」としてiPadを持って歩いています。過去の空中写真と現在の地形図を重ね合わせることができる地図アプリ「Field Acess」を用い、「あ、この真上が選炭機!」「あ、ここが転車台!」などと大騒ぎしています。笑

呼吸するまちを観察する

この4年の間の最大の出来事は2015年9月の清水沢駅の窓口営業終了と2019年4月の廃止でしたが、商店街のお店もいくつか閉店しましたし、旧清水沢小学校や宮前町の炭住の解体などもありました。
そんな中で現在の待ち合わせ場所の「お菓子のふじ」さんの店主に赤ちゃんが生まれたり、2016年10月には清水沢コミュニティゲートも誕生しました。
私たちは清水沢まちあるきを通じて、呼吸するまちをつぶさに観察してきたのだと思います。
道外から飛行機に乗ってわざわざ来てくれた方も過去に何名かいますし、レギュラーメンバーのように毎回来てくださる方も増え、最近のまちあるきはちっとも「まちあるかない」ではないし、参加者みなさんがそれぞれ勝手に仲良くなっているのが嬉しいです。
2018年8月に「夕張Likers!」に参加してからは、夕張との結びつき、まちあるきで出会った人々同士の結びつきが一層可視化されて、どっぷりハマったという方が増えた気がします。

人数が増えたことでさまざまな課題もありますが、これからも安全第一に、マナーを守り、清水沢のまちを楽しくあるいていきたいと思います。

これまでご参加いただいたすべての参加者の方にお礼申し上げるとともに、特に草創期から支えていただいているお二人、第1回から炭鉱マン姿で参加いただき参加者と道行く人々をギョッとさせる(でもみんなもう驚かない)黒ダイヤ五郎さんと、わざわざクリスマスイブに誰も参加者がいないことを確認しに来たのを悪いと思ったのか翌月は記事にしてくれるなどいつも気にかけ、夕張を離れた今も参加してくれている元道新支局長の佐藤元治さんには、重ねて感謝申し上げます。

さて、第50回清水沢まちあるきは…

明日は一つだけ予告しておきますと、50回にして初めての場所に行きたいと思います。
テーマは石炭の道です。
すごい雨なら行きませんので、あしからず…。

※トップの画像は2019年3月、過去最高18人で歩いたときのものです。