旧清水沢小学校の記憶を夕張の未来の子供たちに引き継ぐために―「校庭木お別れ会」を開催します


一般社団法人清水沢プロジェクトは、2019年6月8日(土)に「旧清水沢小学校校庭木お別れ会」を開催します。「認定こども園」工事に伴い伐採される旧清水沢小学校の校庭木を未来に引き継ぐために、私たちで伐採して保管することにしました。

経緯

旧夕張市立清水沢小学校は、1902年に開校し、1989年に清陵小学校と統合し移転するまで、まちの盛衰と共に歩み続けてきました。
校舎の大部分は平成初期に総合福祉センターの開設予定地となったために解体されましたが、計画が途中で頓挫したため、一部校舎と校庭木は残存したままという不思議な状態になっていました。

しかし2016年、「認定こども園」が同地に開設することが決定し、2017年に残っていた校舎の解体が行われました。
私たちは夕張市教育委員会にお願いし、解体前の校舎を記録させていただくとともに、2018年に清水沢コミュニティゲートで「企画調査展示『清水沢小学校を記憶する調査室』」を開催、そしてその報告書「『清水沢小学校を記憶する調査室』を記録する調査報告書」を制作、さらに、清水沢駅展覧会「われらは清水 ま清水の―『清水沢小学校を記憶する調査室展』から、まちを見つめる」を開催することで、すでに失われた小学校の記憶から地域の姿をあぶりだし、さらに記憶を記録するという行為そのものの価値付けを行ってきました。

いよいよ今年度から、認定こども園の建設工事が本格化します。
それに伴い、跡地に残存していた多数の校庭木が伐採されることになりました。
学校開設当初からあると思われるハルニレの大樹などは老化が著しく、認定こども園の樹木として引き継ぐことは難しいとのことなのです。

私たちはその情報を得て、地域にとって大切な旧清水沢小学校のシンボルである校庭木を切るのが避けられないのであれば、何らかの形で残せないものかと、市建設課・市教育委員会と相談を進めてきました。
その結果、清水沢プロジェクトで樹木の伐採・運搬・保管を行うことで、これらの樹木を活用させていただけることになりました。
工事の中で伐採すると産業廃棄物として処理しなければならないため、あえて「私たちが切る」という選択をするものです。木を切るのは大変忍びないことではありますが、最善の形を検討した結果ということをご理解ください。

私たちは、「やみくもに『残せ』ということは無責任である」と、日頃の炭鉱遺産の活用事業を通じてよく理解しています。

お別れ会と、その後の活用

今年度は「夕張市幸福の黄色いハンカチ基金助成」をいただき、伐採・運搬と付随する事業を行えることになりました。
今後は、地域や清水沢小学校卒業生などに協力を仰ぎ、最終的にはこれらの木材を用いた木製遊具、具体的には「木の玉プール」を制作し、認定こども園に寄贈することを目指します。これに付随し、モニュメントの制作や、夕張で制作活動を行う美術家や小中高校の図工・美術教育への活用も検討します。

(参考)木の玉プール-Google画像検索

目標を達成するためには、数百万円単位の、かなりの額の資金が必要になります。
どのような形で実現していくのがよいのか、仲間を募るところからはじまるようなものです。

6月8日(土曜日)のお別れ会は、地域に愛された樹木と最後のお別れを行い、伐採を見守ります。そしてこの計画を実行するために参加者が一体となる機会にしたいと考えています。

この事業を通じ、地域の記憶を再確認し未来に引き継ぐことで、地方版総合戦略に基づきコンパクトシティの中心地区となることが期待される清水沢地区において、地域住民の誇りと郷土愛が醸成され、認定こども園で育つ次世代の子どもたちの資産となることが期待されます。
またモニュメント・木製遊具の作成は市内在住の作家や事業者さんに依頼する予定です。

果てしない挑戦ではありますが、この旧清水沢小学校校地に再び子どもたちの姿が帰ってくるとき、「ここで育った人たちが君たちを見守っているんだよ」というメッセージが子どもたちに伝わることを願い、進めていこうと思います。

みなさまのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

旧清水沢小学校校庭木お別れ会

(PDF:523KB)

日時

2019年6月8日(土)12:15~13:15
この時間より早い時間は伐採作業を行っており、危険ですので立ち入らないで下さい。

場所

旧清水沢小学校(夕張市清水沢3丁目)

主催

一般社団法人清水沢プロジェクト

助成

夕張市幸福の黄色いハンカチ基金助成

内容

趣旨説明、代表あいさつ、小学校の思い出を語る時間、記念撮影、伐採の見守り、寄付のお願い、など

ご注意

・会場に椅子を用意しない予定なので、必要な方はお持ち下さい。
・お別れ会で伐採する以外の樹木は朝から作業を行います。作業に差し支えが出ますので、近寄らないで下さい。
・現地に駐車スペースを用意しています。