報告会・「 夕張×アバディーン〜芸術・文化による交流の可能性を探る act.1」

12月1日(土)、ゆうばり共生型ファームにて、スコットランド・アバディーン視察の報告会を開催しました。

大雪が降る夜でしたが、イングリッシュティーと、スコットランドみやげのショートブレッドとクッキーを食べながら開催。2時間も目一杯話し続けても足りませんでした…

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細く・長く草の根の交流を続けていくこと

実のところ今回の視察の結論としては、アバディーンはオイルの後のまちづくりをまだ考えていないこと、そして芸術に対する関心が低く、彼らの悩みからもアートの土壌がないということが伺えました。

民間の事業ですから、「とにかくお金を取ってきて行けばいい」というものではないでしょう。アートに限らず、学術分野などに広げて、交流のあり方を考えていく必要がありそうです。
インターネットなどで簡単に繋がれる世の中ですから、知見、情報の交換などを密に行っていくこと、もエクスチェンジプログラムと言えそうです。

それでも、コミュニティにどっぷり浸かると見えてくる世界は、ドキュメンタリー映像などでも表現できない「アートにしかできない地域の捉え方」があるのではないでしょうか。アバディーンのアイデンティティを探したり、科学者が立ち入れない分野にアートの役割はあるはず。
細く、長く。草の根で交流を続けていきたいと、メイボン尚子さんと確認し合いました。

実際数人のアーティストが夕張に関心を持ち、具体的に渡航を検討している人もいるようです。
メイボンさんと佐藤の行き来により、両都市の人々がお互いの未来を考えるきっかけになったのは確かなようです。

開催前の様子。

この報告会は「act.1」と銘打っていますが、今後スコットランドとつないで話をしたり、発表の場を市内外で持つなど、「次に私たちは何をすべきか」を意識し、考えていきたいと思います。


夕張×アバディーン〜芸術・文化による交流の可能性を探る act.1

12月1日当日のスライドを動画にしています。
写真については一部しか納めていないので、ホームページならびにフェイスブックページをご参照ください。

Cover Photo : Naoko Mabon